今回の場所は昔通ってた小学校。
俺は卒業生として遊びに行ってた。
先生達は「子供達を学校の外に出さないように。」とだけ言っていた。
ところが「するな」と言われれば、したくなるのが俺のサガ。
早速、女の子の一人を学校の裏門から出してみた。
先生達は「〇〇ちゃんが居なくなった」と慌てふためいていた。
俺は事の真相を知りながらも、探すフリをしていた。
そして場面が変わり、一週間たったらしい。
俺は昔住んでいた学校の裏にある団地に遊びに行った。
するとオカンが近所のおばさん達と話していた。
そして俺を見るなり血相を変えて飛んで来てこう言った。
「こないだ、行方不明になった女の子いたでしょ。」
オカンの目には涙が溜まっている。
すぐに俺は「誘拐?まさかあの後、さらわれたのか?」と思った。
しかし、自体はもっと深刻だった。
「遺体で発見されたのよ。」
それを聞いて俺は血の気が引いた。
「犯人は?捕まったの?」
「まだなのよ。」
「その犯人、絶対に許せねえ。探しに行こう。」
そんなこんなで俺達は捜索隊を作った。
近所の人に見送られ、車で出発。
犯人の潜伏してると思われる地域は案外近いのだ。
途中、よくよく話を聞くと遺体で発見されたのは女の子の飼い犬だという事がわかった。
それを聞いて俺は大分気が楽になった。
かといって「な〜んだ犬かぁ。」とも言えない。
そして犯人を探す事に変わりは無い。
この頃、車内はいつの間にかオカンじゃない奴らとの三人組になっていた。
途中、ガソリンスタンドに寄る事になった。
スタンドは止めにくい場所が多く、一回ぐるりと一周してから止めた。
「レギュラー満タンよろしく。」と頼んで車外に出た。
すると連れの一人が窓拭きタオルを借りて窓を拭き始めた。
ふと、彼を見ると腹の辺りからだんだん湿ってきていた。
漏らしてるにしちゃ位置が高すぎる。
よくよく見ると彼の持っている窓拭きタオルに細い管が繋がっている。
その液体はどうやらガソリンらしかった。
ガソリンを服に染み込ませた彼はかなり凹んでいた。
俺もその窓拭きタオルを触ってしまった事で手が臭くなった。
そこで目が覚めた。
気が付くと俺は居間で寝ており、オカンが掛け布団を掛けてくれた事で目が覚めたらし
い。
また三秒後には寝てしまったのだが。
2003/11/28
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