京也さんの話があまりにも衝撃的だったので、
私は家に帰ってもしばらく考え込んでしまった。
「京也さんはお母さんが事故で亡くなってから、
ずっと一人ぼっちで生きて来たのかなぁ…。」
そう思うと胸が苦しくなった。
『どこにでもある話だ』
そう言った京也さんの目はどこか哀しく、何かを諦めたようでもあった。
私にはきっと耐えられない。
目の前でお母さんが死んでしまうなんて。
そんな事があったら気が狂ってしまうかもしれない。
京也さんは強い人なんだ。
いや、「しょうがない事」と諦めたのかもしれない。
あの人の目には何か哀しいものがあった。
でも鈍感な私には京也さんの本当の気持ちがわからない。
更新：2004/12/19
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