Love at once


 93   ミッコの部屋
 
ミッコは泣いてる私を抱えて立たせて、「とりあえず私の家に行こう。」と言ってくれた。
 
タクシーに乗って20分ほどでミッコの家に着いた。
そういえば、ミッコの家に来るのは初めてだった。
 
玄関を開けて中に入ると、中は真っ暗だった。
人の気配は全く無かった。
 
「家族の人は帰ってないの?」
「あぁ、まだみたいね。何やってんだか。ムスメが夜遊びしてるってのに。」
ミッコは笑ってそう言った。
 
ミッコはそう言って2階の自分の部屋に案内してくれた。
「ミャ〜ォゥ」
2階の廊下には真っ黒なネコが居た。
 
「おいで。」
ミッコがそう言って部屋のドアを開けると、ネコはトコトコ中に入っていった。
 
「ちょっと待ってて。」
ミッコはそう言って下に降りて行った。
 
私は寝転がってネコを撫でていた。
ネコは気持ち良さそうに目を閉じた。
私も一緒に目を閉じた。
 
 
更新:2005/04/11


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