俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 12   ラムネ爆弾。
 
これは俺が小学6年の頃の話。
 
俺はいつものように家の周りで遊んでいた。
すると生協の車が社宅の前に止まり、配達の品を降ろし始めた。
 
俺はいつもこの生協の配達の時になるとおかんを家に呼びに行って
少し品物を家に運ぶのを手伝い、そのついでにドライアイスをもらっていた。
 
みんなも一度はドライアイスを見たことがあるだろう。
水に入れてブクブクさせてみたり、何かを凍らせて遊んだり。
子供の時はこのドライアイスがいい遊び道具になっていた。
 
まあいつもやってる遊びは葉っぱを凍らせる、水を一滴上にたらして凍らせる、
水に入れて煙を出すなどだった。
 
この日も最初はそういう事をして遊んでた。
そして近くにプラスチックでできたラムネのビンがあったので
それに水を入れ、中にドライアイスを入れて煙を出していた。
 
知ってる人もいるだろうが水の中に入れてしばらくほうっておくと周りの水が凍り、
ドライアイスが氷に閉じ込められる。そうするとあまり煙が出ない。
そこで周りの氷を割ってやるとまた勢いよく煙が出るようになる。
 
そのときも回りに徐々に氷が出来てきていた。
俺はそのビンを軽く振って中の氷を割っていた。
そして近所のガキに自慢気に見せてたんだ。
その日は近所の一つ上のヤツが友達を連れて遊んでいた。
仮にその近所のヤツをケイタ、ケイタが連れてきたヤツを哲夫とする。
俺はケイスケと哲夫にもビンを見せてやり、「一緒にこれで遊ぼうぜ。」と誘った。
 
そしてそいつらと一緒に遊び始めてからすぐ、
俺がビンを振っていると中に入っているビー玉が再び栓になり、取れなくなった。
 
俺はそのとき中のドライアイスが気化し、気圧が上がって爆発すると察し、
周りのガキ共に「みんなこのビンから離れろ!爆発するぞ!」と警告した。
そして砂場の真ん中にビンを投げた。
 
ケイスケも哲夫も周りにいたガキ共も
みんな俺の言うとおりに車の後ろに隠れ、しばらくそのビンを見ていた。
 
ところが一分経っても爆発する気配は無い。
そのときしびれを切らせた哲夫は
「何にも起こらねえじゃん。」と言ってビンに近づき、それを持ち上げた。
ケイスケは出来のいいやつだったので友人の哲夫が行っても自分は行かなかった。
俺は哲夫に「やめろ!!!それを置いて早く戻れ!!」と忠告した。
その直後そいつの目の前に持ち上げられたビンは爆発した。
 
哲夫の顔は血まみれになって呆然と立ち尽くしていた。
 
運良く哲夫は爆発の瞬間に目をつぶったので失明だけは避けられた。
だが顔じゅうに破片が刺さり、ビー玉が鼻に当たって鼻血を出していた。
 
その光景は今でも忘れてない。
 
しばらくして哲夫はミイラ男と呼ばれていた。
包帯の量がすごかったからね。
みんなも理科の授業はちゃんと受けようね。
何が危ないかわかるように。
 
 
作成日
2002/05
 
最終更新日
2004/03/26


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