中学生になって俺は水泳部に入った。
クラブ活動は夏しか無かった。
夏に入る少し前にプールの清掃をやらされる。
今思うと、それがウチの部活の存在理由だったんじゃねぇかと思う。
ちなみに同学年で水泳部に入ったヤツは俺を含めて3人しか居なかった。
俺達が2年になる時に部活は廃部になった。
なので、俺は一度も「先輩」と呼ばれる事無く、中学時代のクラブ活動を終えた。
一年しかやってないので、中学時代の部活の思い出はほとんど無い。
地区大会の時に売店に売ってたカレーポテトがやたら美味かったのと、
2コ上の女の先輩が可愛かったくらいしか思い出はなかった。
そういえば、その先輩の彼氏にジュースを奢ってもらった事がある。
確か、その先輩と何かの賭けをして勝ってたんだ。
で、賭けには俺が勝って先輩が俺にジュースを奢る事になってて、
先輩がその彼氏と一緒に帰ってる所で俺が出くわしてその話を出したんだ。
そしたら彼氏が「俺が奢ってやるよ。」とかカッコイイ事を言っちゃってて、
『女の前だからってエエカッコすなボケ』とか思いながらも、
「あ、ホントですか?優しい彼氏だなぁ。」とか言った記憶がある。
いや、でも優しい人だったな。彼は。
2年からは帰宅部で『それもまぁ気楽でいいや』と思っていたのだが、
ウチの学校は必ずどこかの部に所属していなければいけなかった。
受験する時に部活をまったくやってないよりはやってた方がいい、という考えらしい。
俺は図書部に所属した。
いや、所属ってのは名ばかりで、『帰宅部=図書部』だった。
それでも俺は図書部の中では図書室に行った方だと思う。
まぁ、『火の鳥』『ブッダ』『はだしのゲン』などを読みに行ったくらいだったが。
次回へ続く。
2005/05/02
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