20年前と現在では人々の生活もかなり変わってきている。
急速な科学技術の発展、インターネットの普及によって生活スタイルも変わりつつある。
ほんの20年ほど前まではパソコンをやる事自体が暗いイメージで、
パソコンに詳しい人間も『ごく一部のオタク』という扱いだったが、
今ではパソコンを使えない者の方が逆に肩身が狭いくらいだ。
俺自身はPC系の専門学校に通い、パソコンやサーバーの保守をしていたので、
情報技術者レベルは中級レベルだと自負している。
そして初心者に色々と質問される機会も多々あるのだが、
パソコンに関する知識があまり無い人と話をすると、
どこから話をすればいいやら、途方にくれる時がある。
人に教える事は好きなので、わかるまで教えるようにはしているのだが、
教わる人は自分がどこまでわかっているのかがわかってないのが当然で、
こちらが最初にするのはそれがどのくらいのレベルなのかを判断する事だが、
それがダブルクリックや右クリックからだと先の長さに呆然としてしまう。
どうしてコイツは今までパソコンを使わなかったんだろう?
電器屋とかでイジった事もないのか?
マン喫とかに行かないのか?
いや、行ってもパソコンに触らないのか?
どうやったらそんなにパソコンを避けられるんだ?
などと、疑問に思ってしまう。
最近は子供の方が大人よりパソコンに詳しかったりもする。
子供は時間はあるけど金が無いからがむしゃらに使おうとするのだ。
大人は時間は無いが金があるので出来合いの物を買ったりするのだ。
目的に合ったソフトを探す時がその良い例だろう。
金が無くて時間がある子供は調べるのだ。
色んなトコで聞いてフリーソフトを探して解凍して使いこなす。
大人はそのジャンルで1番有名なソフトを買って済ませる。
どちらも目的は果たせる。
だが、そこには決定的な違いがある。
大人は必要な事しかせず、子供は余計な事までする。
色々な所で聞いて情報を得る方法を学び、
色々な所で調べて目的のモノ以外も知る。
それは『副産物の知識』とでも言おうか。
目的のモノではなくても知る事はムダにはならない。
特にパソコンの世界においては、余計な知識が色々な場面で役に立つのだ。
最近は子供を持つ親達のゲームに対する考え方も変わってきている。
子供がゲームばかりしていても構わない。
子供が外で遊ぶのは危険だから家の中で遊んでいる方が良い。
最近は頭が良くなるゲームもあるので子供がゲームをやる事には賛成。
ゲームが出来ないと子供が仲間外れにされるのではないかと心配。
20年前の子供を持つ親達のゲームに対する考え方は違った。
子供がゲームばかりしていてはいけない。
子供は元気に外で遊ぶべきで家の中で遊んでいるのは不健康。
ゲームで遊んでばかりいて勉強ができなくなるのではと心配。
ゲームばかりしていて子供が仲間外れにされるのではないかと心配。
昔、ファミコンは1日30分までとか決められてたもんだ。
もっとやりたくて続けようとして電源を切られそうになったり。
「ちょっと待って!復活の呪文を聞きに行くから!」なんて言って、
再開のパスワードをメモるために街に戻ったり。
もうメモったのに「まだ街に着かないの。」ってウソついて続けてみたり。
さて、そんなゲームも最近では変わりつつある。
ゲームをより快適にやるためにパソコンを駆使する場面が多々あるのだ。
パソコンのオンラインゲームは当然、最低限のPC知識を必要とする。
オンラインのPS2ソフトなんかも良い例だろう。
いや、考えてみればWEBを可能にしたゲーム機はドリームキャストが先か。
流れ流れて今ではPSP。
PSP本体からUSBケーブルでパソコンに接続し、
WEBで入手したデータをPSPのメモリースティックに入れておく事によって、
PSPで遊べるモノが増えたりもする。
ソフトのアップデート、オプションデータ、体験版、動画など様々だ。
USB接続をするとパソコンはメモリースティックをリムーバブルディスクとして判断するのだ。
これはパソコンの知識も多少は無いと使いこなせないだろう。
それでも子供たちはすぐに使いこなしてしまう。
それによってパソコンの方にも使える知識を付けるのだ。
これからはコンピューター教育の一環として、
子供にパソコンとPSPを買い与えてみるのもいいかもしれない。
どうですか、お母さん。
2006/06/12
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