俺のたわごと

ま、たわいのないことばっか書いてますけど暇なら見てね。
日々の考え事、昔の事などが書いてあります。

 447   20歳の恋心。
 
 
20歳の時に同じ店のホステスと飲みに行ってさ。
 
俺はその子の事が好きだったんだよね。
でも店内恋愛禁止だから堂々と口説くわけにもいかなかった。
 
 
俺と同い年の子だったんだけど、いつもその子だけ送りだったんだよ。
それで色々と話してるうちに仲良くなったんだよね。
意識し始めてからは送りのたびにドキドキしちゃったり。
 
そのうち新人の子が入ってきて新人も送るようになったんだけどね。
他の子が居る時は他の子を先に送ってその子を最後にしたりしてさ。
わかりやすいっしょ?
 
しかも、その子の家が店から一番近かったんだ。
だけど俺はなるべく一緒に居たいもんだから、
「オマエ、最後でいいだろ」とか言ったりしてさ。
 
他の子が冗談混じりに「え?いいの?じゃあ私、先で〜。(笑)」とかノったりして。
「え〜、マジで〜!?」とか笑いながら、その子も断ろうとはしなかったんだ。
 
その子の方が先輩だったんだけど、店は上下関係も無くて、みんな仲良くてね。
「しょうがないなぁ、じゃあアタシ最後でいいよ。」とか言ってくれて。
『他の子を全員送るのも楽しいかな。』って思ったんだろうね。
 
 
で、ある日、その子と飲みに行ったんだ。
Saityの店に。
 
ウチの店から10mくらいしか離れてなかったんだけどね。
ウチの系列店だし。
 
で、その子と2人でパブのカウンターで飲んでてね。
なんか、その子とサシで飲むのも初めてだったから俺も緊張しちまっててさ。
それでも色々と話しながら笑ったりしてて、雰囲気は悪くないと思ってたんだ。
 
 
 
でも、しばらくしたら俺とよく飲む常連のお客さんとかが来ちゃってね。
「よぅ有也、こっち来いよぉ!」なんて言われたら断れねぇからさ。
「悪ぃ、ちっとだけ行って来るわ。」ってそっちの席にも顔出したりして。
 
『邪魔すんじゃねぇよ。』と思いながらも行ったら、
「あの子、誰?彼女?」とか露骨に探りを入れてくるもんだから鬱陶しい。
 
「いやぁ、ウチの店の子ですよ。向こう終わったんで、ちょっと顔を出そうって事で。」
なんてテキトーに言っといて、とっとと切り上げたんだよね。
 
 
 
で、彼女の横に戻ってまた色々と話しながら飲んで・・・。
気が付いたら2人ともかなり飲んでてね。
 
また今度は別の卓に呼ばれちゃったから行って5杯くらい飲んでね。
それでカウンターに帰ってきたら彼女潰れちゃっててね。
 
 
なんか抱きかかえたりオンブしたりしていいものか迷ったんだけど、
彼女が「気持ち悪い・・・」って言うから、とりあえずトイレまで抱えて持って行ったんだ。
 
で、ちょっと吐かせた後でカウンターで水を飲ませて休ませて。
「有也、彼女ヤベェんじゃね?ちゃんと送ってやれよ。」とかみんなに言われて、
『みんなにも言われたし、ここはオンブしてもOKか。』と思って、
オンブしたままエレベーターで1階まで連れて行ったんだ。
 
気が付いたら彼女は俺の背中に乗ってスースー寝息を立ててね。
俺は「寝ちゃったのか。」ってクスッと笑ったんだ。
 
 
 
 
その次の瞬間だった。
 
 
彼女は突然・・・思いもよらない事を言ったんだ。
 
 
なんて言ったと思う?
 
 
 
ヒントを言うと、俺はそれを聞いてちょっとドキッとしたんだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
「気持ち悪い・・・」
 
そして俺の背中にゲロを吐いたんだ。
 
 
 
 
ステキな思い出話だろ。
 
こういうのを甘酸っぱい思い出って言うらしいぜ。
 
 
 
2006/07/07


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