サルの仲間の多くはメスの尻に欲情して交尾に至る。
つまり、ニホンザルのようにメスの尻が赤いのは、
オスを惹き付けるために進化した典型例なのである。
しかし、同じ霊長類でもヒトは衣服をまとってしまったために、
メスの生尻を見て欲情する機会が減っていった。
そこで前面に尻の代わりになる膨らみが形成された。
それがヒト科のメスの胸、いわゆる『オッパイ』である。
もうエロとかを超越して生命の神秘ではないか。
しかし、ヒト科のメスはその胸すらも隠してしまった。
もはや直接的に見て性的な興奮を得られる部分は限られてきた。
そこで、古代エジプトでは男性に対する性的な奉仕を生業とする女性が、
自分の唇に紅を塗って女性器を模す事でエロティシズムを…。
わかりやすく言うと当時のピンサロ嬢がクチをマ○コっぽくに見せるため紅塗ったわけだ。
それが口紅の起源。
それを踏まえて考えると、現代の『うるおいリップ』って18禁じゃね?
超ヤバくね?
とは言うものの、実際はクチフェチ人口ってそんなに多くもないか。
だとすると、そんな風に意識する人も少ないのかな。
というような事を出張相談に行く途中に考えていた。
そして、そんな事を考えながら来た事を相談者に伝えると、
その人は興味深い話をしてくれた。
「私の知人にご飯を食べてる姿に色気を感じる人が居ますよ。
クチも粘膜だからエロティシズムを感じるらしくて。」
これを聞いた俺は『あ〜、なるほどぉ〜。』と感銘を受けた。
クチもアソコも粘膜だからエロイというのはスゴく納得できる。
となると、クチフェチの人口って意外と多いのかもしれない。
いや、俺自身もクチがエロイ女に惹かれた時期があった気がする。
俺も隠れクチフェチだったりするんだろうか。
そういや、アンジェリーナ・ジョリーを始め、ハリウッド女優の間では、
唇にヒアルロン酸だかを入れてわざわざとぷっくらさせてたが、
アレはあえてマ○コのビラビラを表現してエロスを感じさせているんだろうか。
ふっくらと包み込むようなビラビラを表現したいんだろうか。
そうだとすれば、すごく理に適ってるな。
日本では『タラコクチビル』という不名誉なアダ名を付けられてからかわれたものが、
遠くハリウッドではもてはやされる事になるとは。
サザエさんに出てくるアナゴくんなんてスーパースターじゃん。
マスオさんも「えぇ〜?」って声が裏返っちゃうじゃん。
あいつらの足の小ささは中国の纏足を越えてるじゃん。
足への負担が尋常じゃないはずじゃん。
それに比べて頭は大きすぎるじゃん。
レントゲン撮ったら絶対に異星人じゃん。
番組最後のサザエさんジャンケンが強すぎるじゃん。
ダイエーとかのメダルコーナーにあるジャンケンゲーム並じゃん。
俺、負けてばっかりじゃん。
『ズコッ』って言われてばっかりじゃん。
たまには『フィーバー!』って言われたいじゃん。
ルーレットを目で追いたいじゃん。
こないだヒマつぶしにそのじゃんけんゲームをやってたら、
隣で幼い女の子がラブベリをやってた。
ジャンケンで勝った時に「YES!20枚来い!20枚来い!」と燃えたが、
ルーレットは無情にも20枚の隣、2枚の配当で止まった。
そしたら、その女の子に「あ〜ぁ。」って笑われた。
「ちきしょう!」とその2枚をさらに賭けたがあっさり外した。
「ワーン!」って言ったらその子に笑われた。
むー、20歳以上も年下の子に笑われるとは。
…いや、違うな。
逆転の発想だ!
俺はあの子の笑顔が見たかった!
そう考えるんだ!
あの子は両親が不仲、もしくは共働きの鍵っ子で、
お金だけは不自由なく与えられてるけど、
本当に欲しいものはそんなもんじゃなかったんだ!
そう、明るい家庭の団欒が欲しかったんだ。
お父さんやお母さんと笑い合いたかったんだ。
そんな妄想を繰り広げていたら、その子のお母さんが来た。
「ゆか〜、行くよ〜。」
なにそれ。
共働きじゃないじゃん。
いい加減にしてよ。
待て、逆転の発想だ。
あれはお母さんじゃなくて、伯母さんだ。
お母さんの妹なんだ。
たまたま仕事が休みで今日だけは面倒見てくれてんだ。
全然そうだ。
その時、その子はこう口走った。
「お母さん、ちょっと待って〜。」
フッ、負けたぜベイブ。
2007/05/07
|