水商売をやってた頃、店のブラックライトがキレイで大好きだった。
ボトルネックにブラックライト対応のキーホルダーを付けたりもした。
ゼロ距離で見るブラックライトは光の点が蠢いて幻想的だった。
「おぉ〜、スゲー!」
ブラックライトの紫外線が目に悪いと知ったのは水商売を上がってからだった。
幻想的な光の星空は目が死んでいく景色だったんだ。
昼間は目がボヤける事が多かったが、
太陽を見る機会が少ないからだと思ってた。
PCの専門学校に通ってパソコンに向かう時間が急激に増えた。
HPの更新や相談の返信を毎日やっていたので、1日12時間はPCに向かってた。
しばらくして視力が急激に低下してる事に気付いた。
近いものを見てるから遠くがボヤけるんだと思っていた。
20歳の時まで2.0あった視力は現在じゃ0.7にまで落ちた。
目が悪くなってモノが見えづらくなったが、
逆に見えるようになったモノがある。
それは目の悪い人が見ている世界だ。
これは新しい発見だ。
人生が一つ深くなったような気がする。
思えば、昔は見え過ぎたのだ。
視力は2.0でどうでもいい部分まで見えていた気がする。
見ようとしてないモノは見る必要が無いのだ。
目が見えづらくなる事はそれらを見なくて済むという利点もある。
だが、目が悪い人向けの広告PRの手法がもっと生まれるべきな気がする。
ボヤけた目で見ると何かの形に見えるようにするとか。
そういった工夫で引き付ける広告はちょっと見てみたい。
しかし、見せに行くのも違うのかもしれない。
本当に優れた広告は魅了してくれるんだろう。
ただ、そこにあるだけで人を引き寄せる力があるんだろう。
一枚の絵が物語を想像させるのと同様に、
感情を内から湧き起こしてくれるような広告なんだろう。
ん。俺は広告マンになりたいんだろうか。
いや、違うな。
何かから何かを感じて、それを頭の中で整理したいだけなんだ。
自分の感じた事から何かのヒントになる気がするから考えを掘り下げて、
それがいつか何かの役に立つかもしれないし立たないかもしれない。
ただ、俺は一度でも考え始めたら止まれなくて、
どこかに行き着いた時に頭の中がスッキリするわけだ。
Love at Nightもマニュアルもたわごとも全てがそれなんだろう。
自分の力を持て余すのはフラストレーションが溜まるから、
こうしてHPに書く事で解消してたのもあるんだ。
俺の内から溢れてくる衝動だけで、既に4000ページ。
まだだ。俺の気は晴れてない。
今後は表現の角度にも幅を出そうかなぁ。
俺は好きな言葉だけで生を表したいんだが、それが何処かに繋がるのかもしれないな。
考えておくか。
2007/05/11
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