そして中学時代に入る頃になると兄貴の音楽が気になりだした。
TMネットワークやBOOWYなんかだね。
特にTMの宇都宮の声が好きだった。
別の世界に連れて行かれそうな感覚だったね。
音楽というものの深さがちょっとわかってきた気がしてた。
そしてBOOWYの氷室の声。
今では彼のマネをすれば俺に勝てる奴はいないと思ってる。(笑)
彼の歌のクセが大好きだった。
そして一番ハマったのがB'zだったね。
CDは全部買ってたしポスターも持ってた。
ライブも3回ほど見に行ったかな。
学校ではオレよりB'zに詳しいやつはいなかったね。
何よりもその歌手の音楽を聴きまくる事が
本当のファンだと思ってたからファンクラブとかは入らなかったけど。
一枚CDを買ったら一日で覚えた。
バックコーラスの研究までしてたね。
「あ、こんな事言ってるなぁ。」と発見する喜びもあった。
ユーロビートも聴いてたっけなぁ。VOL.54が特に好きだった。
まさかその4,5年後にパラパラブームになるとは思ってもいなかったけど。
そして高校生になると色んなジャンルを聴いてた。
ラップ、レゲエ、ヒップホップも聴き始めたんだ。
でもその中に好きになれるものは無かった。
なんかもっと活力を与えてくれるものが欲しかったんだね。
そしてB'zに嫌気がさしてきたころだった。
ようやく自分に合う音楽がわかった。
それは「ナンパに行こう」とよく誘ってくる先輩の
車で常に流れてるBGMだった。
ザ・イエローモンキー。俺にはこれがロックなんだと思った。
軟弱じゃねえロック。それが俺には必要だったんだ。
それからB'zはほとんど聴かなくなった。
後輩は「エースオブベースが最高だ」と騒いでいたが、
言葉の意味もわからねえ物には心からハマれなかった。
洋楽は結局なんとなくで聴かれるだけのBGMだ。
英語でもベース・パトロールなら聞いていたかったが、
ウーファーを積んだ車は持ってなかった。
ズンドコ言わせる車に憧れていた。
→次回へ続く。
2003/01/30
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