ディズニーランドに来ていた。
そこで新しく出来たというアトラクションに乗る事になった。
スキー場のリフトみたいなヤツに一人ずつ乗ると、
ゆっくりとそれが進んでいった。
しかし、地上からの距離はそんなにない。
せいぜい1mくらいだ。
暗い室内をゆっくりと進んで行くだけ。
特に何も無い。
「え?これだけ?」
少し不満に思っていると、先に白い動物が2匹いた。
それはホワイトタイガーの子供だった。
「赤ちゃんとはいえ、虎だろ?大丈夫かコレ。」
少し不安に思っていたが、俺には近付いてこなかった。
ただ、前に乗っていた女性は足にしがみつかれていた。
「爪とか無いのかなぁ…。」
俺は二頭の上を通る時にチラッと見た。
爪の先は研いであるようだが、充分に痛そうだった。
ホワイトタイガーを越えるとすぐに終点。
どうやら、ホワイトタイガーのすぐ真上を通り、
そのドキドキを味わうアトラクションだったらしい。
しかし、足にしがみつかれていた女性は怒っていた。
「どうするのよ!爪の跡が付いちゃったじゃない!」
彼女の足を見ると爪で引っ掻いた跡が無数に付いていた。
血は出ていないものの、軽いミミズ腫れになっている。
『ディズニーランドの事だから、ちゃんとその辺は賠償するんだろうなぁ。』
なんてイヤらしくお金の事を考えていたら目が覚めた。
2006/04/21
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