さて、2日目。
起きて窓から顔を出すとホテルのプールサイドにみんなの姿が見えた。
俺もダラダラ起きてプールに出かけた。
1階のガーデンレストランで軽い朝食を取り、それ以外はほぼ一日中プールにいた。
午後からそのガーデンレストランで結婚式があったが、
ガラス越しには背中に彫り物の入ったうちのスタッフ達がサッカーをしているところが丸見えだった。
一生に一度の大切な日にちょっとかわいそうかなと思った。
ボールを何回もガラスにぶつけちゃってたし。
でもプール前で記念撮影をしに来たときに「おめでとう!お幸せにー!」と俺らが言ったら、
すごい嬉しそうな顔で「ありがとうございます。」と言ってくれた。
あの夫婦、元気かなぁ。
あんな笑顔を見せてもらって、こっちがお礼を言いたかったよ。
そのぐらいの良い笑顔だった。
出席者の人たちもすごい気持ちのいい笑顔だった。
あれを見て、俺の結婚願望はますます高まったんだ。
さて、結婚式が終わった頃、俺たちは新しい遊びにハマっていた。
それは浮き輪、ビーチマット、シャチなどをプールに浮かべてその上に飛び乗るという遊びだった。
平均すると3人中2人成功ぐらいだったな。
結構面白くてこれを数時間やってた気がする。
さて、ここでハプニングが起こった。
専務が「よし、ワシがやるけん、みんなどいてろ。」と言って勇んで助走をつけた。
その時だ。
彼は勢い良く足を滑らせ、背中をモロに打った。
みんな大爆笑していたが本人はシャレじゃなかったらしい。
笑う余裕すら無い様子だった。
そこでカズキはすかさず小声で「背中の鯉が暴れてやがる!」とはしゃいでいた。
俺も声を殺しながら笑ってしまった。
→まだ続く
2003/08/01
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