今日は３ヶ月記念だから。
：解説：
ゆうなとゴハンを食べた後にケーキを食べに行きました。
ちなみに今日は付き合って３ヶ月の記念日だったのです。
さて、ここで話は昨夜にさかのぼります。
昨日の夜、ゆうなはまだちょっと風邪を引いてると言ってました。
そして今日は美容院に行く予定だったのです。
俺が「お見舞いに行こうか？」と言っても、
「風邪をうつしちゃうからダメ。」とか言ってました。
でも、今日になっていきなりこう言い出したのです。
「ちょっと具合が良くなったからそっちに行こうかと思うんだけど…。」
『これには何かある…。』
それを聞いて俺はピンと来たのです。
ここまでして俺の家に来たがるってのには理由があるはずなのです。
俺はケータイでスケジュールチェックをしました。
そこには『3ヶ月記念』と入ってたのです。
「こっ、これかっ！」
ピンと来た予感は的中しました。
さすがは俺様です。
そこで、俺はゆうなにゴハンを新宿駅周辺で食べる提案をしました。
まぁ、メシはどこでも良かったのですが、とりあえずケーキを食べようと思ったのです。
そして、前に一度だけ行った事のある面影屋珈琲店に連れて行こうと考えました。
そこのケーキは結構美味しいのでゆうなも気に入ると思ったのです。
そして普通にメシを食い、次にケーキを食べようと言いました。
ここでゆうなはこう聞いてきたのです。
「どうしてケーキなの？甘い物が食べたくなったの？」
ゆうなが何故この質問をしてくるのか、俺にはわかってました。
ゆうなは今日が３ヶ月記念だから連れてきてくれたのかな、って思ったわけです。
そこで、俺にケーキ屋に連れてきた動機を聞きたがったわけです。
つまり、この質問は「今日が記念日だって覚えててくれたの？」に変換できるのです。
しかし、俺はここですんなり白状するほど素直じゃないのです。
「あぁ、ちょっと久々に甘いモノが食いたくなっただけ。」
ドＳな俺様はそう言って普通にかわしたのです。
こうやって期待を蹴ってガッカリさせてから『実は覚えてたよ』という作戦なのです。
さて、ケーキを食べながらゆうなはこう言って来ました。
「あとでプリクラ撮ろうよ。」
この言葉の裏の意味が俺にはよくわかりました。
「今日は３ヶ月記念だよ？覚えてる？」って意味です。
もし忘れていても思い出させようという魂胆もありです。
そこで俺はまたしても普通に答えました。
「あぁ、そうだな。」
ゆうなは『やっぱり覚えてないのかな…。』という表情をしました。
そうです。ついに俺の待ってた瞬間がやってきたのです。
そして俺は「ココのケーキ美味いだろ？」と言いました。
ゆうなは何も言わず、微笑んでうなずきました。
これは俺が完全に記念日を忘れている、もしくはハナから意識してないから、
自分の口から「今日は３ヶ月記念なんだよ。」と言おうと決心した顔のはずです。
俺はそれをそろそろ言われるんじゃないかと思いました。
先に言われたらたまったもんじゃないです。
その後、「覚えてたよ。」と言ったところで少し白々しくなってしまうからです。
なので、店を出た直後に「今日は３ヶ月記念だからケーキなんだよ。」と言いました。
すると、ゆうなは俺の顔を見上げてとても嬉しそうにしました。
そして腕をギュッと掴んできました。
今日も計算どおりだぜ。
しめしめ。
俺はいつもこうやってゆうなをイジメてます。
：ゆうなの感想：
やっぱりね！そうだとおもった！(笑)
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