コソ泥日記
俺の職業はコソ泥。
コソコソと泥棒を働くケチな野郎だ。



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13  その13
1時間後。
そのマンションはあった。
 
『ホントにあるとは思わなかったぜ。』
俺はフフッと笑った。
 
 
その部屋は日当たりが悪く、さらに窓の中は黒っぽいもので覆われていた。
ここまでするという事は、やはり部屋の中に何かがあるからなんだろう。
 
 
俺はマンションの中に入って行った。
マンションの廊下は薄暗く、窓も無かった。
電気を消したらホントに真っ暗闇になってしまうだろう。
 
俺はゆっくりと歩を進めて行った。
…105号室、ここだ。
 
ドアの横には電気やガスのメーターボックスがあった。
開けてみると、そこは少しカビ臭い匂いがした。
 
眉をひそめながら奥の方を見たが、暗くてよく見えなかった。
仕方無しに手探りで鍵を探してみた。
 
手探りで探してみると太いパイプの影にガムテープの感触がある。
しめた、これに鍵が張り付けてある。
 
すぐにそれを剥がし、俺は鍵を手に入れた。
 
 
 
更新日:2006/07/13




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