ダメ元でも言ってよかった。
肉じゃが作ってよかった。
私はニコニコしながらタッパーを抱きしめた。
ちょっと抱きしめる力が強すぎてタッパーからおツユが漏れ、タイトパンツに着いてしまった。
「あ!やっちゃった!」
白いタイトパンツなんか履いて来るんじゃなかった。
私のテンションはガタ落ちだった。
私が水道でシミと格闘していると後ろから声がした。
「アッハッハ。何してんだ?」
「肉じゃがの汁が付いちゃって…。」
「あ〜そりゃ洗濯しないと落ちないよ。」
「え〜ん。」
「水道じゃいくらやっても無駄だ。ほら、行くぞ。」
私はシミを落とす事を諦め、京也さんの後ろをトボトボ着いて行った。
更新:2004/12/25
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