「ハーフパンツくらいしか無いけど。ハイ。脱衣所はあっち。
洗濯機に放り込んでボタン押せば自動で動くから。」
「あっ…。」
京也さんは洗濯してシミを落とすために脱いで来いって言ったんだ。
私は自分の勘違い妄想が恥ずかしかった。
よく考えたら当たり前だ。
こんなに大きくシミになってるのに。
「乾燥機もあるからすぐ終わるよ。1時間くらいかな。」
「スっ、スイマセン!なんか…。」
「ん?いいよそんなの。それより早く脱いで着替えてきな。飯食おうぜ。」
京也さんは笑顔でそう言って食器棚を開けた。
京也さんのハーフパンツはブカブカだった。
腰のヒモが無かったら普通にずり落ちてたと思う。
京也さんはハーフパンツを履いた私を見てこう言った。
「ありゃ。やっぱデカかったね。それ、俺でもデカイもん。」
「うーん。でも大丈夫。」
「じゃあ食べますか。」
「うん!食べて食べて。」
京也さんはお味噌汁を温めてお椀によそった。
「はい。これ持って行って。」
「あ、タマネギのお味噌汁だ〜。私コレ好きなの。」
「あ、ホント?俺も好きなんだよね、コレ。よく作るんだ。」
「料理できるんだね。」
「まぁ、大抵のものは出来るかな。キッチンのバイトもやってたからね。」
「そうなんだぁ。」
ゴハンも二人分よそって夕御飯の支度が出来た。
更新:2004/12/25
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