京也さんとの電話を切った後、ハルカの顔がよぎった。
私がしてる事はハルカからしてみたら裏切りなのかもしれない。
そう思うと、一瞬迷った。
でも…私は京也さんが好きだ。
だから自分に素直にならないときっと後悔する。
私はお風呂に入って着替えて家を出た。
そして公園の前を通りかかった時、公園の方から女の声がした。
「やだ〜ヒロくん、超面白〜い!」
私がその声に振り返ると、ベンチに元彼のヒロくんがいた。
横に居て笑ってるのはトイレでミッコとバトった女だった。
私は耳を塞いで走った。
気が付くと涙が頬を伝っていた。
「悔しくなんかない!」
大声で自分にそう言い聞かせて走った。
更新:2005/01/27
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