触れた唇が離れた。
私は恥ずかしくなってうつむいた。
京也さんの腕が私を引き寄せた。
そして京也さんは私を抱きしめた。
私もそっと京也さんの背中に手を回した。
すると、それに応えるように京也さんはギュッと抱きしめてきた。
しばらく無言で抱き合った後、京也さんはそっと私の身体を離し、
うつむいてる私に向かってこう言った。
「俺を見て。」
恥ずかしい。
見つめられる事がこんなに恥ずかしいとは思わなかった。
それでも私は生唾を飲みながら京也さんの目を見た。
京也さんは私の目を見てこう言った。
「俺の側に居てくれないか。」
更新:2005/02/07
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