Love at once


 66   俺の側に
 
触れた唇が離れた。
私は恥ずかしくなってうつむいた。
 
京也さんの腕が私を引き寄せた。
そして京也さんは私を抱きしめた。
 
私もそっと京也さんの背中に手を回した。
すると、それに応えるように京也さんはギュッと抱きしめてきた。
 
しばらく無言で抱き合った後、京也さんはそっと私の身体を離し、
うつむいてる私に向かってこう言った。
 
「俺を見て。」
 
恥ずかしい。
見つめられる事がこんなに恥ずかしいとは思わなかった。
 
それでも私は生唾を飲みながら京也さんの目を見た。
 
京也さんは私の目を見てこう言った。
 
「俺の側に居てくれないか。」
 
 
更新:2005/02/07


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