Love at once


 67   ありがとう。
 
ドキドキが止まらなかった。
頭がパニックになっていた。
 
何か言わなくちゃ。
早く何か言わなくちゃ。
気持ちばかり焦っていた。
 
「あ、私…。」
 
言葉が続かない。
何て言えばいいんだろう。
何て言えば伝わるんだろう。
 
「私も…京也さんの側に居たい。」
 
そう言った瞬間、顔から火が出るかと思うくらい熱くなった。
思わず、両手で顔を押さえていた。
 
すると、京也さんは私を抱きしめてこう言った。
 
「ありがとう。」
 
 
更新:2005/02/10


PrevIndexNext



連載コラムTOP ● Love at once 歌舞伎町ラブストーリー コソ泥日記 TOPページへ