私はお昼に目を覚ました。
目の前にはお母さんが居た。
「あ、起きた!良かった!本当に良かった!ウッウッ…。」
お母さんは私の顔を見て泣き出した。
「お母さん、私…どうしてココにいるの?」
私はお母さんにそう聞いた。
「覚えてませんか。アナタは事故に遭ったんですよ。」
泣き止まないお母さんの代わりにお医者さんが答えた。
「事故…?」
私は事故に遭ったらしい。
全く覚えていなかった。
「突然、車の前にアナタが飛び出して来たので
運転してた方は避けられなかったらしいです。」
お医者さんは事故の状況を説明してくれた。
「あんた3日も寝てたのよ。お母さん、もうダメかと思ったんだから。うっうっ。」
お母さんはまだ泣いている。
3日…3日!?
京也さんに電話しないと!
私は飛び起きようとした。
しかし、すぐに体中に激痛が走って、それは無理だとわかった。
「ダメダメ、動いちゃ!全身、色んな所の骨が折れてます。今は安静にして下さい。」
お医者さんが慌てて私を止めた。
更新:2005/03/07
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