Love at once


 78   メールの内容
 
日が沈んだ頃、お母さんがケータイを持って戻ってきた。
 
「お待たせ。持って来たよ。充電器も。ハイ。」
「ありがとう。お母さん。」
 
私はかろうじて動く左手でケータイを操作した。
 
着信履歴は全て京也さんの名前で埋まっていた。
メールも沢山入っていた。
 
事故に遭った翌日の朝のメールは4件。
【あれ?家に居ないけど買い物か〜?】
【今、どこに居る?】
【お母さんに怒られて家に帰った?】
【もう寝るよ。起きてメール見たら連絡してくれ。】
 
翌日の夕方から夜中にかけてのメールも4件。
【どうしたんだ〜?】
【もう会わない?】
【せめて連絡くらいしてくれよ。】
【何かあったのか?心配だよ。】
 
事故2日後のメールが3件。
【ハルカに聞いた。元彼とヨリ戻ったんだって?】
【もう話したくもないか。】
【わかったよ。今までありがとう。元気で。】
 
それを最後に、着信もメールも無かった。
 
ヨリが戻った?
戻ったってどういう事?
 
思い出した。
私はハルカに追いかけられてる最中に事故に遭ったんだ。
そして、ハルカが京也さんにウソを言ったに違いない。
 
私はショックを受けた。
 
 
更新:2005/03/09


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