「どうしたの?大丈夫?」
お母さんが私の顔を見て心配している。
「ちょっと電話したい。お母さん、ちょっと一人にして。」
「うん。わかった。お母さん廊下で待ってるから。終わったら呼んでちょうだい。」
「ゴメンね。」
「いいのよ。」
私は京也さんに電話を掛けた。
プルルル
「もしもし!」
京也さんは1コールで出た。
「京也さん、ゴメンね。」
「…いいよ。」
「違うの。私、今入院してるの。」
「えっ!?えっ!?どういう事?」
「あの夜、事故に遭って病院に運ばれたの。」
「どこの病院!?」
私が病院の名前を言うと、京也さんは「すぐに行く!」と言って電話を切った。
更新:2005/03/10
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