カラオケBOXに行く途中、私は京也さんのマンションを見た。
京也さんの部屋のベランダには大きく「空室アリ」と書かれた看板があった。
カーテンも取り外されていて、中は空っぽだった。
「どうしたの?」
ボーッとしてる私を心配そうにミッコが尋ねる。
「ううん。何でもない。何でもないよ…。」
「そう…。」
「じゃあ張り切って歌いますか〜!」
「うん。」
「あそこのBOXの店員にこないだナンパされたんだ。ジュースくらいは出してくれるよ。」
「ミッコは相変わらずモテてるんだねぇ。」
「でもね、本命さんには見向きもされないのよ…。」
ミッコが突然マジな顔になったので私は驚いた。
「ミッコ…好きな人いたの?」
「うん。お姉ちゃんの子供!私に全然懐いてくれないの。」
「赤ちゃんじゃん!ビックリした〜!」
「アハハ!今のマジっぽかったでしょ?」
私たちは笑いながらカラオケBOXに入った。
更新:2005/03/15
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