[Love at once]の看板が目の前にある。
またココに来た。
昨日は泣いて帰ってしまったけど、やっぱり逃げちゃいけない。
「ちょっと待ってな。呼んでくるから。」
ダイちゃんはそう言って中に入って行った。
私は店の前でダイちゃんが来るのを待っていた。
20分ほど経った時、店の扉がガチャっと開いてダイちゃんが出てきた。
私はダイちゃんの後ろから京也さんが出てくるものだと思っていた。
でも、京也さんは出てこなかった。
私はダイちゃんの顔を見た。
ダイちゃんの顔には笑顔が消えていた。
「京也さん…は?」
私が恐る恐る聞いた。
ダイちゃんは私と目を合わせる事なく言った。
「京也、女ができたから…もう会わないって…。」
私は目の前が真っ暗になった。
更新:2005/04/22
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