338   ウソをつかれた

最初に君は１つ嘘を付いた 俺はそれに気付いていながら見過ごした     君は俺が嘘に気付いていると勘繰って 何も言われないうちに誤魔化そうとして さらに３つの嘘を付いた     彼女の嘘はまだまだ増え続けた     俺は彼女に嘘だと知っている事を教えた     彼女はしらばっくれた そして自分を疑っている事を責めた   彼女は自分の保身だけを考えてシラを切り 自分の都合だけを考えて嘘を付いた     それから俺は徹底的に彼女に尽くした 彼女の俺に対する嘘は減っていった   嘘を重ねる彼女は周りの反感を食った 彼女は俺に依存するようになった   彼女には俺しか居なくなったのだ     彼女は友人たちを薄情だと言った 『あんなヤツらどうでもいい！』   彼女は俺の胸に顔を埋めて言った 『ずっと一緒に居ようね』       俺は彼女にこう言った 『お断りだ』     他に頼る者が居ない時に唯一の頼りに切られるのは 精神的にキツイだろう   だからそう言った     2005/04/29

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