【顧客満足度(CS)が第一】
そう言って、社員に「お客様の事を一番に考えろ」とばかり言う企業が多い。
その実態は社員の事を考えず、壊れるまで馬車馬の如く走らせる企業だ。
社員を大事にしない企業が、社員には客を大事にしろと言う。
ジャイアンがのび太に「他人に優しくしろ」と言うようなものだ。
ものっすごく説得力が無い。
そういう企業に限って、労働組合が無い。
労働組合が無いから、サービス残業も当たり前になる。
タイムカードは自分で入力して、上司のチェックを受けて、
万全のサービス残業体制を整えてある会社も多い。
ノルマを課して、それが達成できなければ自分が悪いと思い込ませる。
ノルマにも達しない人間は文句を言う権利も無いと威圧する。
その上司は自分の身に災難が降りかからなければいいと思ってる。
自分の成績を下げるようなマネだけは、どうかしてくれるなという態度だ。
残業代を付けていいか聞くと、「みんなも大変だけど上手くやってる」などと言って、
自分の営業部署からの人件費割り当てを増やさないように仕向けたりする。
全ては自分の成績のため、自分が怒られないためだ。
「死なせると面倒だから、死なない程度に走らせろ。」
それが管理職の至上命題だ。
浅ましく、みっともない企業が増えた。
浅ましく、みっともないのは企業だけじゃないが。
社員を大事にする企業はなかなか無い。
社畜になりたいのなら、ネットで評判を見ればいい。
そこはステキな未来予想図で溢れてる。
定時で帰りたいなら、公務員にでもなる事だ。
仕事で都内の区役所に行った事があるが、
定時で一斉に帰って行く役所の人たちは新鮮で圧巻だったよ。
18時にはもう誰も職員がいなかった。
これを聞いて「役所の連中、ラクしやがって。」と思う人は毒されてる。
これが本来あるべき就業スタイルなんだから。
2009/10/03
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