夢の話


管理人・有也の見た夢のコラム。
夢は潜在意識の表れだというが・・・変な夢ばっか。

 64   誘拐とデパートとチキチキマシン。
 
知人の妹がさらわれた。
『返して欲しければ身代金を持って来い』という犯人の要求もあった。
 
すぐさま知人に電話して事態を説明した。
『【Cheese Pizza】という海辺のドライブインにいるから来てくれ』とのことだった。
俺はチーズピザを2枚頼み、すぐに砂浜を走って知人の元へ向かった。
 
「よぉ、すまねぇな。」「あぁ、行こうか。」
表に止めてあるシボレー・サバーバンに乗り込み、チーズピザを受け取っていざ出発。
 
俺はあえて左側に乗り込んで自分で運転するつもりだった。
ところがサバーバンのくせにハンドルが右にある。
『あれ?なんで右ハンドルなんだ?』
そう思ったが右にあるもんだから仕方が無い。
 
「よし、行くぞ!」
知人は車を走らせた。
まずはこの駐車場から出なくては。
 
ドゴンガコン
 
いきなり周りの車にぶつけてしまう知人。
どんだけ運転下手なんだコイツ。
 
「人の車にぶつけやがって!」
革ジャンを来たいかつい連中が車に寄ってくる。
「おい、テメェら降りて来いよ!」
ドアをバンバン殴ってヤツらは迫ってきた。
 
「振り切っちまえ。」
俺はそう言い放った。
コイツらに構っているヒマは無いのだ。
 
ブブゥーン
 
「待ちやがれ!」
怒号はドンドン遠ざかっていった。
 
 
ここで夢が変わった。
 
 
オカンが俺になんか言っている。
よくわかんないけど邪魔をしようとしてる。
 
俺は軽くビンタをして「いい加減にしなさい。(笑)」とツッコもうと思った。
そして、手を動かした瞬間に目が覚めた。
 
ビシッ
「イタッ!」
 
夢から覚めた俺はゆうなの鼻っ面に裏拳をかましていた。
 
「あっ!ゴメンねゴメンね!」
「痛い…。」
 
「違うの。お母さんが邪魔を…。」
 
ゆうなには意味がわからないだろうが、寝ぼけていた事は伝わったらしい。
 
 
ゆうなを抱っこしてまた寝る。
 
 
次の夢ではゆうなとデパートに来ていた。
「映画が見たい。」というゆうなを映画館の入り口に連れて行った。
俺は気が進まないので外で待つコトに。
 
「スイマセン、映画館の入り口はどこですか?」
若い兄ちゃんが俺に聞いてきた。
 
俺は以前も夢でココを見ていたのであっさり答えられた。
「地下が入り口になってるんですよ。」
 
ゆうなが列に混ざり、やがて映画館に入っていった。
「じゃあまた後でね。」
 
俺はしばらくデパート内をウロつく事にした。
 
エレベーターに乗ってゲームコーナーへ。
ゲームコーナーを溜まり場にしている連中がこっちを睨みつけてきた。
 
「死にてぇのか。」
俺がそう言って銃口を向けると、ヤツらはすぐに目を逸らした。
本気で噛み付く覚悟もねぇくせにガンくれてんじゃねぇぞクソガキが。
 
ゲームコーナーをグルッと回ってみたが、目新しいゲームは無いようだった。
つまらん。他に行くかな。
 
 
しばらくするとゆうなが帰ってきた。
「面白かったよ。」
そう言って目を輝かせてニコニコしている。
 
「そっか。良かったな。」
そう言って2人でエレベーターホールに行く。
 
エレベーターは11階に止まっている。
まだまだ来ないだろう。
 
俺はゆうなを抱っこしてチゥし始めた。
「ん…もう…。」
ゆうなは俺にチゥされてクスクスと笑った。
 
チラッとエレベーターの階数表示を見ると、エライ勢いで降りてきている。
11階、7階、4階、1階。
…どんだけ速いんだオイ。
 
ウィーン
 
エレベーターの2重ドアが開き、
さっきゲームコーナーに溜まっていた連中がゾロゾロと降りてきた。
 
そのうち1人がわざと俺にぶつかってきた。
ちょっとカチンと来たが、ゆうなが一緒に居るので反応せずにやり過ごした。
 
「何か食べようか?」
レストランのあるフロアに行き、ゆうなをランチに誘った。
 
俺はそれぞれの店で一品ずつ食べて回るプランを考えた。
まずは中華料理の店でオーギョーチを注文する。
 
ちょっと尿意を催してきたので、トイレに行くコトに。
「トイレはどこかな?」
「あっちにあるみたいだよ。」
 
「じゃあちょっと行ってくるね。」
「はぁ〜い。」
 
店を出てトコトコ歩いて行くとトイレの標識が出ている。
「お、あったあった。」
俺はその標識を見ながら歩いて行った。
 
途中の着ぐるみショップで声を掛けられた。
「お客様、これを是非着てみて下さい。」
 
面白そうなので着てみた。
…どう見ても芋虫のキャラですけど。
 
よくわからないけどディズニーチックな着ぐるみを着せられてしまった。
「あ〜、バッチリですね。」
店の人にそう言われて、俺もまんざらでもない気持ちになった。
 
ディズニーの着ぐるみを1回着てみたかったのだ。
でも、それはグーフィとかが着たかったのであって、間違っても芋虫じゃない。
 
トイレに向かうオイラ。
おや、でも尿意はなくなってしまったぞ。
着ぐるみじゃムリだし。
 
そう思って引き返そうとすると父子連れがトイレから出てきた。
 
「おっ!」
俺を見て喜び、カメラを構えるお父さん。
 
面倒なので小走りしてその場を去ろうとした。
ところが、そのお父さんは俺と併走してシャッターをパシャパシャ切っていく。
 
おそるべしディズニーワールド。
一般人もパパラッチと化すらしい。
 
俺は近くにあるディズニーっぽい乗り物に乗り込んだ。
周りを見ると色んな車に色んなキャラが乗っている。
 
あれ?ケンケンがいる…という事はこれはディズニーじゃない。
昔やってたチキチキマシン猛レースだ。
…チキチキマシンは俺の時代じゃねぇってのに。
 
シグナルチェンジで一斉にスタート。
右には川、左には生垣が続いている。
100台以上の車がぶつかり合ってゴールを目指している。
 
俺は自分の乗っている車が爆発する寸前に他の車に飛び移ったり、
もっと性能の良い車を奪ったりしながら必死にゴールを目指した。
 
途中、死のジャンプ台というのが何箇所かあった。
乗るとあさっての方向に吹っ飛ばされるという恐ろしいジャンプ台だった。
俺はそれを必死に避けていたが、一度だけ乗ってしまった。
 
『ヤバイ!このままじゃ乗っちまう〜!』(この間、0.1秒)
ドゴン!
車がジャンプ台に乗り上げた。
 
『体重移動でムリヤリジャンプ台から降りてコースに戻ってやる!』(0.2秒)
車を左側に傾けてジャンプ台のレールからコースアウトさせた。
 
そのまま一気にトップ争い。
横に並ぼうとする車にガンガンぶつけて並走させないようにする。
 
だが、最後にスキを突いて飛び出してきた車があった。
グレーのレーシングタイプの車だった。
 
「しまった!」
俺の車と灰色の車はほぼ同時にゴール。
勝負は判定になった。
 
俺は内心、自分の負けだと思っていた。
ほんのわずかに灰色の車が前に出ていたように思えたのだ。
 
場内にアナウンスが流れた。
『さて、判定はこちらのハチにしてもらいます!』
 
「…へ?ハチ?」
聞き間違いかと思ったが、どうやら本気のようだ。
 
ブーン
 
黒いマルハナバチが俺の手に止まろうとしている。
「うわぁ!なになに!?なにこれ!刺されたら負けってコト!?」
 
振り払っても振り払っても指の間にまた止まろうとする。
「うわぁ!助けて〜!」
 
 
そこで目が覚めた。
 
 
 
今回の夢を構成していると思われる要素
・ジョンベネちゃんの事件報道
・アメリカB級映画
・セガワールド
・ディズニー
・チキチキマシン
・先日のハチ退治
 
 
2006/08/18



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